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これも愛、たぶん愛

アニマルプラネットという番組たまに見るんですけどね。
人間が、狼の赤ちゃんをね、保護して育てるわけです。
ミルクを与えて、毛布にくるんで、大事に大事に育てるんです。
狼の赤ちゃんも人間を母親だと思うのかすごく甘えるわけです。
人間と狼の蜜月ですね。

で、やがて狼は大人になるわけです。
すると、ある時点から、すっかり忘れちゃうんです。
人間が与えてくれた愛情の事を。
飼育してくれた人を襲おうとするんです。
威嚇したり、警戒したり。
早い話、殺そうとするんです、飼育の人を。
「人が変わる」という言葉がありますが、「狼が変わる」という表現が合っているのかどうか。
あんなに甘えていたのに。
でも、飼育の人はそれを成長として喜ぶわけです。

マイケルジャクソンの飼っていたチンパンジーもそうです。
4歳くらいになって、大人の心になっちゃったわけです。
それで保護施設に入れちゃったんです。

それが「野生」なんですね。
きっと「種」、というプログラムが発動するんだと思う。
なんでも、かんでも、仲良しになっちゃったら、生き残れないんです。
種の違うものは近づけるな、というプログラムですね。

とても切ない話です。

でね、猫なんですけど。
2匹の猫がくっついて寝てたんです、ソファの上で。
可愛いもんだから、近づいて眺めてたんです。
顔がくっつくほど近づいて眺めていたら、
「グルグルグルグル・・・・」って喉を鳴らす音が2匹から。
つまり、2匹とも、私が好きなんですよ。
私、人間なんですけどね。
種が違うんですけどね。
猫は受け入れてくれるんです。
種の違いを。

なんだか、感動ですよ。
もう立派な大人の猫なのに。
恐らく、歴史的には、可愛がられたり、殺されたり、人間から好き勝手に扱われてきたのに。
私の勝手で、避妊手術や去勢手術をしちゃったのに。
酷い事しちゃったのに。
それでも、受け入れてくれるんだなぁ、って。

なんでですかねぇ?

犬もでしょ、って声が聞こえてきそうですが。
犬は人間と「主」と「従」の関係を築くから、ちょっと違うんです。
猫と私の間に主従関係はないですから。
対等なんです。

猫は私のことそんなに好きじゃないかもしれないけど、少なくとも受け入れてくれてるわけです。
見つめるだけで「グルグルグル・・・」って喉を鳴らしてくれるんです。
見つめるだけでなく、肉球をプニプニするのを許してくれるんです。

すごい太っ腹ですよね。
心が広い。

種を守るために人間を遠ざけるのも愛だし、
人間を受け入れてくれるのも愛なんだろうなぁ。

人間には果たして何ができるんでしょうかねぇ?

ニャンコ先生を見習って生きて行きたいなぁ。
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アキオ

オトナになって独立し、命(家族)を守る本能が必要な種と、
雑多な種の中でも、
共生して行く事を覚えて行った種では違うのかもしれませんね。
うちでは、もっと原始的なサカナを飼っていますが、
淡水魚は、全然種が混在しても争いませんが、
海水魚は、同種では酷く争い(なわばり争い)似た種間でも小競り合いをしますが、
競合しない種とは争いません。。
生活圏が近い、自分に近い物程、やっかいなんだ、と言うのは、
もしかしたら自然の要請なのかもしれませんね。
つまり、育ててくれたヒトであっても、生活圏を守るには敵にまわってしまう、と、
(競合する故に)

by アキオ (2010-12-20 01:26) 

小坊主つばめ

少なくとも受け入れてくれてる・・すごく愛情深い表現・・素敵です。

by 小坊主つばめ (2010-12-20 18:36) 

parana

>アキオさんへ
ほぉぉ、魚ってそうなんですか、勉強になります。
人間はなわばり争いが好きですからね、海水魚系かなぁ。
淡水魚系になりたいなぁ。

>小坊主つばめさんへ
いやー照れますね。
猫と愛で繋がりたいと思う今日この頃です。


by parana (2010-12-22 21:38) 

木鶏

どうぞ、佳き新年をお迎えくださいね♪
益々のご活躍を陰ながら(勝手に)応援しています。
by 木鶏 (2010-12-31 18:46) 

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