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肉球のにほひ

最近、面白いなって思った事。

自分が経験した事と自分に対するイメージが一致していると良いらしい、ということ。

自分の経験というか、現実、かな。

現実と自己イメージがずれちゃうと色々不都合なことが起きちゃうみたいです。

でも、これって、すごく難しいことだと思う。

簡単なことではないです。

勇気って色んな種類があるけど、この現実を見る勇気っていうのが、恐らく一番の難関だろうな、と。

だから、私は老子が好きなんです。

老子は「学を絶てば憂いなし」と言っているわけですが、

この学っていうのが何なの?ってことです。

色んな人が色んな解釈をしています。

中には「学んで、学んで、学びつくせば、憂いなし」と訳して「勉学を極めなさい」という人もいます。

老子のこういうとこって本当に面白い。

色んな解釈ができるから。

私の思う「学」って外界の情報だと思うんです。

外からの情報って、自分を誤魔化せちゃうんです。

そーゆーのを止めて、内に向けなさいよ、ってことかな、と。

そうすると、「憂いなし」になるのかな、と。

私ね、世事に疎いんですよ。

何が流行ってるとか、どんなお笑いタレントがいるとか、本当に分からない。

「えー!そんなことも知らないんですか!」と言われることが多いんです。

でも、色々知っている人ほど空っぽじゃないですか?

自分と向き合ってないから、自己イメージがずれてる。

ずれている事すら気が付かない。

そーゆー人は「憂いまくり」です。

成功の本とか、幸せの本とか、大好き。

憂いまくってるから、振り回されるんですよ。

勇気がね、ないんです。

等身大の自分を見る勇気が。

そういう人は壊れちゃうから。

本当の自分を観たら壊れますよ。

だって、他人のことを「使えねー」って言ってる自分が一番使えないやつ、とかさ。

他人のこと「つまんない」と言ってる自分が一番つまんないやつ、とか。

他人にこと「面白くねー」とか言ってる自分が一番面白くない、とか。

そんな事実が解ったら壊れちゃう。

だから、臭いタッパーにはフタですよ。

老子って本当に面白い。

高校の頃、よくイメージしていたのが、

老子が川のほとりで魚釣りをしてて、それを私が隣で見ていて、

「全然釣れないね」って言ったら、

「エサつけてないし」って言われて、

「エサつけなくちゃ釣れないじゃん!」って言ったら、

「それもそーだねー」って言いながら、酒を飲む、みたいな。

そーゆーイメージ。

役に立たないじーさん、なんだけど、なんか好き!みたいな。

偉くない人の方が立派なんです。

人間よりも、猫の方が立派なんです。

そーゆーこと。
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木鶏

そうですよね、普通のたたずまいしている人であっても、
実は・・・ と何かを極めていて、その結果、他人との接点が
とてもバランス良く成り立っている。。。
そんな人が一番好きです^^ (何のこっちゃですかね^^;)

by 木鶏 (2012-09-30 22:41) 

アキオ

アキオは単純に、
「学ぶ姿勢を常に持ちなさい、
 そうすれば、憂いはなくなりますよ」
と、受け取ってましたよ。

トップでいる人、先頭走る人、勢いがあって魅力的な人、
色んな人が居ますが、やっぱり謙虚な人が多いですよね。
つまり、一番優れていたいと思う心があれば、
どんなものも吸収し、習得し、そして、自分の道に生かそうとする。
つまり学ぶ姿勢かな、と。
ソレを忘れた時に、人は、尊大になったり、モラルがなくなったりするのではないかと。
墓穴掘る行為につながって行くんでしょうね。

えらくない人のが立派、、
無知の知、とかいわれますが、やっぱり、上には上がいるんだ、
と思ってる方が、人はえらくなれるのかもしれませんね。
by アキオ (2012-10-01 00:03) 

parana

>木鶏さんへ
自然体な人が良いですねぇ。
そういう人になりたいなぁ^^

>アキオさんへ
絶学はおそらく文字通り「学を絶つ」だと思われます。
老子のこうゆう「ええっ!?」って所が面白いですよね。
本当に考えさせられます。
学んではいけない、という事ではなくて、学んだ先にあるもの、
それは本当に人間を幸せにするのですか?という問いかけかもしれないです。
文明が進んで、私たちは幸せになっているのかな?とかね。
私たちを幸せにするために発明されたもの、それが本当に必要なものなの?とか。
先の、先の、そのまた先を考えて、ってことかも。
子孫の、子孫の、そのまた子孫に何が残せるのかなぁ。
破壊と殺戮と滅亡だけだったら、悲しいですよね。
by parana (2012-10-01 20:57) 

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