SSブログ

暗く深い海

夫の知人がシェルターを造りました。

配偶者のDVにより逃げている女性のためのシェルターです。

また、私の知人が、ある公的機関で仕事をしているんですけどね、

DVで逃げている方の数が分かる機関なんですね。

で、その知人が、「どんどん数が増えていて怖い・・・」と言ってました。

そして、またある知人は、この方も公的機関で働く方なんですけどね、

猫などの異常死(バラバラの死体)があった場合に連絡が入るところなんですけど、

これまた、「どんどん増えている・・・」と言っているんです。



前にも引用しましたが、ブルーハーツの歌に

「弱いもの達が夕暮れ、さらに弱いものをたたく」とあります。

これらの暴力の特徴は、「陰でコソコソ」です。

あの人って乱暴よね~という、分かりやすい暴力ではなくって、

「ええええ?あの人が?うそー!!」という暴力です。

これはやっかいな問題です。


「周りに迷惑をかけてはいけない」という雰囲気があります。

他人に気を遣うことが社会的集団の中で求められるわけです。

「最初はビール」という風習に近いものがあります。

それぞれが飲みたいものが違うのに、乾杯をスムーズにするために、「とりあえずビール」なわけです。

今は、飲酒運転の取り締まりが厳しいので、ビールかウーロン茶ですね。

ほぼ2拓です。

個人の集まりではあまり無い風景かもしれませんが、会社組織の中だと、割とよくある風景です。

そこで、「僕はジンジャーエール」とか言っちゃうと、空気が読めない奴と言われ、出世も難しくなります。

集団から浮いちゃうんです。

男性はこういうアンテナが女性よりもスルドイですね。

素早く、的確に、周りを見て、状況を判断する能力に優れています。

女性は、割と、空気読めずに、「アタシ梅酒がいいな~」などと言っちゃいます。

これは、女性特有の図太さですね。

自殺者の割合で女性が少ないのも、こういった図太さを持っているからかもしれないです。

つまり、何が言いたいかというと、自分の欲求を抑える傾向が強いということです。

自分がAがいいな、と思っていても、周りを見て、Bと言っちゃう。

本心はAなのに。

この「空気を読む」という能力、「思いやり」ということにも繋がるから、集団の中では「是」です。

しかし、人間の心はそんなに単純ではないんです。

沈殿するんです。

空気を読むために、飲み込んだ自分の本当の欲求、それは消えずに沈殿するんです。

で、沈殿物が多い人ほど、空気を読めない人を攻撃するんです。

「ジンジャーエールとか、アイツ馬鹿じゃねぇ?空気読めよ」とか。

自分が我慢をしているから、我慢をしない人が許せないんですね。

自分に沈殿物が多いって気付くのは難しいです。


小さい頃から、飲み込んできた、我慢の堆積。

我慢のひとつひとつは、とても小さな我慢です。

「あぁ、ジンジャーエールがよかったのになぁ」とか。

あっという間に忘れちゃうような我慢です。

でも、堆積しちゃうんだな、これが。

で、我慢しすぎて、自分が本当は何を欲しているのか、分からなくなっちゃう。

これはね、自分の本来持っているエネルギーをかなり吸い取っちゃうんです。

100のエネルギーを持っていたら、10とかになっちゃう。

で、これが、0とかマイナスになったときに、爆発です。

それが、影の暴力です。

「ええ??あのおとなしい人が??」的な暴力です。

おとなしいというのは、エネルギーが切れかかっているからおとなしいんです。

本来、静かな人ではないんです。

エネルギーを吸い取られ、吸い取られ、無気力になっちゃった人です。

前に、私の父が、同僚のお子さんに、セーラームーンの大きな人形を贈ったことを書きました。

その子の家はおじいちゃんが厳しくて、「男がセーラームーンなんて欲しがるな!!」という家風でした。

父は、「よっしゃ、お父さんの出番だ」と嬉々として、大きなセーラームーン人形を買ったわけです。

会社の人にプレゼントされたと言えば、おじいちゃんも「返してこい!」とか言えないわけで。

私自身も、仮面ライダー自転車だの、コンバトラーV超合金セット、だの、買ってもらいました。

「リカちゃん人形は、ミサイルも出ないし、合体もできないからつまらない」

子供ながら、冷静で合理的な判断である。


エネルギーは有限です。

オギャーって生まれた時が100です。

で、ここから、増える場合もあり、減る場合もある、と。

で、減ってる人は、減っていることに気づかない、と。

増やす方法はあるのか?

あります。

勇気をもって、自分の心の中にダイビングすることです。

勇気をもって、と書いたのは、勇気が必要だからです。

心の中は、深く、暗い、海です。

一人ぼっちで、真っ暗な海に潜るんです。


想像してみてください。

水深も分からない、真っ暗な海。

たよりなく、プカプカ浮かぶ自分。

そのとき、脚に、何かがフワっと触れる。

「何???今の何???」

とても、怖いです。

そのフワっとしたものを調べる勇気あります?

潜ってみたら、ただのワカメかもしれないんですけどね。

「なんだ、ワカメじゃん」って分かったとき、エネルギーが増えるんです。


簡単なようで、非常に難しい。


今、ニャンコ先生がこちらをじっと見てる。

うんうん。

分かってる。

ニャンコ先生はいつも潜ってるね。

偉いよ、ほんと。

でもさ、体重7.9キロってどうよ?

ニャンコ先生、重すぎじゃね?

ダイエットしてください。
nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

究極進化ローとソー ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。