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DNA

日本は、文字のない時代が長かったようです。

いや、あったと言う人もいるでしょうが、とりあえず、なかったというのが正解でしょう。

長い間、文字をもたない日本人はどうしていたのか?

言葉はずっと古くからあったようです。

文字はなくて、言葉はあった、と。

で、記録、なんですけどね。

なんらかの記録をするときに、何を用いたのか?と。

それは、おそらく、「縄」です。

縄に記録を残していたのではないか、と。

まぁ、勘の良い人は、神社のしめ縄を思いつくでしょう。

縄に記録するのは、契約に関することのようです。

約束ですね。

何らかの約束をした証に縄を結ぶのです。

この縄を記録に使うという文化はちょっと面白いですね。

日本だけじゃないんです。

実は、インカ帝国も「キープ」という縄を結んで記録をしていたのです。

インカ帝国のキープは非常に複雑で、いろんな情報を縄に記していたわけです。

ちょっと複雑すぎて、いまだに解読はできていません。

で、もっと興味深いことに、インカ帝国の人と、日本人は結構近いみたいですね。

DNA的には親戚っぽい、と。

ちょっと興奮しません?

キープによく似たものを継承しているのは、沖縄ですね。

割と近代まで、縄を使って記録をしていたようです。

ちなみに、インカ帝国も文字はなかったのです。

ふふふ。

で、ここで老子です。

え?ここで老子?

という、いつものパターンがでてみたり。

かなり興奮する記述があるんですよ。

この老子80章は、老子の考える理想国家について述べているんですね。

老子の考える理想国家とは、どういうものでしょう?

小国寡民、使有什伯之器而不用、
使民重死而不遠徙、雖有舟輿、無所乗之、雖有甲兵、無所陳之、
使人復結縄而用之、甘其食、美其服、安其居、楽其俗、鄰國相望、
鶏犬之聲相聞、民至老死、不相往來。

小国寡民(しょうこくかみん)には、什伯(じゅうはく)の器有りて而(しか)も用いらざらしめ、
民をして、死を重んじて而(しこ)うして、遠く徙(うつ)らざらしむ。
舟輿(しゅうよ)有りと雖(いえど)も、之(これ)に乗る所無く、甲兵有りと雖も、之を徒(つら)ぬる所無し。
人をして、復縄(またなわ)を結んで、而うして之を用いしめ、
其(そ)の食を甘(うま)しとし、其の服を美とし、
其の居に安んじ、其の俗を楽しましむ。
鄰国(りんごく)相(あ)い望(のぞ)み、
鶏犬(けいけん)の声聞こえて、
民は老死に至るまで、相往來せず。


国は小さく、民も少ない。

戦争に使う道具はあっても、これを使うことはない。

民の生命を大切にし、遠くに移住させることもない。

船や車があってもそれに乗ることもない。

鎧や兜も並べることもない。

もう一度、太古の人達が縄を結んだ世と同じように、

素朴な食を美味しいと思い、

素朴な服を美しいと思い、

素朴な家で安らかに暮らし、

素朴な暮らしを楽しいと思えば、

鶏や犬の声が聞こえるほど、隣国は近くても、

死ぬまでその国を離れることななく、行き来することもない。



どうですか?

これ。

すごくないですか?

老子って2000年前くらいの書ですよ。

老子恐るべし。

でも、ちょっと悲しいのは、老子の時代ですら、そうではなかったということです。

人々は、戦争をし、グルメに走り、華美な服装を好み、豪華な家に住みたがり、遠くに出かけたがる。

2000年前でもね。

もう、どれくらい繰り返せば良いのでしょうかね?

老子の理想の国って、はるか昔の、日本の暮らしってことですよね?

どんぐり、を食べて喜んでる日本ですよ。

ハマグリなんかを、「捕ったど~~~~」と喜ぶ日本ですよ。

縄を結んで、それが何かの約束だった日本です。

縄文時代の埋葬などは、とても手厚かったみたいですね。

副葬品としての土器も、来世への祈りがあったようですね。

ありと、あらゆる、DNAが混じっている日本人。

それは、いろんな種族を根絶やしにせず、受け入れてきたからです。

決して、単一民族ではないんです。

むしろ、ハイブリッドです。

キリストだって、アッラーだって、受け入れます。

800万の神様の一人ですから。

あの民族は好かん、あの民族は気に食わない、などとは言わないのです。

そんな小さな心の民族ではないんです。

色んな国の文化を尊重し、受け入れてきました。

そういうのをね、ちゃんと、心に刻んでおかなくちゃね。

一人、一人の、心の中に入っている神様の存在を感じてください。

私の中の神様は、本当に、人見知りで、偏屈で、ちょっと困った神様ですけどね。

800万もいますからね、いろんな性格の神様がいます。

うちの猫神さまは、今日も元気です。

体重8キロはちょっとどうか、と。

にんともかんとも、にんにん。
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アキオ

神様と仏様。
同居しちゃえる国。
いやん、貴重。

誰でもウェルカム、ただし、和をもって尊きとせ。

いや、すきだな、日のいづる国
by アキオ (2014-09-06 16:22) 

parana

>アキオさんへ

DNAレベルで、いろんな血が混じってるんですよね、日本人て。
融合っていうんでしょうか、そういうのが非常に上手いのかもしれないです。
でも、なんでも受け入れるって、政治レベルだと統治が難しくなるわけで。
一神教と政治が強く結びつくのは統治しやすいからなんでしょうね。
日本もかつて何度もキリスト教からチャチャを入れられているけど、
そのたびに、鎖国したり、結構頑張って防御したみたい。
相手を受け入れつつ、一色には染まらないぞ、という強い意志を感じるです。
なんか地味にすごいかも。

コメントどうもありがとうございます(^^)
by parana (2014-09-06 19:15) 

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