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夢のまた夢

信長さんの好きな演目に「敦盛」(あつもり)がありますね。

思(おも)へばこの世は常(つね)の住み家にあらず

草叶(くさば)に置く白露(しらつゆ)、水に宿(やど)る月よりなほあやし

きんこくに花を咏(えい)じ、栄花(えいが)は先(さい)つて無常(むじょう)の風(かぜ)に誘はるる

南楼(なんろう)の月を弄(もてあそぶ)輩(ともがら)も月に先(さい)つて有為(うい)の雲(くも)にかくれり

人間五十年(じんかんごじゅうねん)、下天(げてん)のうちを比(くら)ぶれば夢幻(ゆめまぼろし)の如(ごと)くなり

一度生(いちどせい)を享(う)け、滅(ほろぼ)せぬもののあるべきか

これを菩提(ぼだい)の種(しゅ)と思ひ定めざらんは、口惜(くちお)しかりき次第(しだい)ぞ


これね、最後はあんまり信長さんは要らないな、と思ってたみたい。
別に、口惜しいとか思ってないんです。
「そんなもんだよね~」って思ってたっぽい。

儚さの中の美しさ。

一瞬の煌き。

だからこそ、愛しい。

なので、つまらないものにしがみ付くのは愚かな事だなぁ、と。

つまらないものにしがみつきますよね、実際は。

依存。

モノだったり、カネだったり、ヒトだったり。

時にこれらが「ない」ということにして逃げる人もいます。

「ない」と思えば気が楽になるから。

でもそれは逃げなので、後から追いかけられてしまうわけです。

このしがらみが「ある」と勇気をもって眺めて、

あるもんはある、と。

さて、どうする?と。

腹を括るしかないんです。

でも、実際は「ナイナイ」と逃げる人が多い。

そういう人は扇を買って、この敦盛を舞うと良いよ。

テキトーで良いんです。

宴会芸で逃げ恥ダンスをするより、

「今から敦盛を舞いまーす」って言って、扇を持ってテキトーに舞うだけで、ヤンヤヤンヤの大喝采ですよ。

たぶん。
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コメント 2

マー

うぁ・・・色んなものにしがみついてるなぁ自分・・・
でも、絶賛現実を受け入れない「ナイナイ」キャンペーン展開中!
舞うか?元凶の傍若無人絶好調のシャッチョーの前で舞うか?
でも・・・
同じ舞うなら・・・蝶のように舞い、そして!(笑)

でもま、
ウダウダグチグチよりも、その場の一瞬の輝き?やりきる感?
そういうのに身を投じるのって美しく粋かもしれないな♪
自分を貫くって難しい・・とほほ(^^ゞ
by マー (2017-05-14 01:10) 

parana

>マーさんへ
あらやだ。
コメント頂いてたのに気付かずにいました。
ゴメンナサイ。

いろんなしがらみがあるのが人間界ですわ。
誰だっていつかは死ぬわけですし、そのしがらみもそこまでですよ。
死んだら終わるしがらみなんて本当はたいした事ではないわけで。
だから、笑ったモンが勝ちなのかな、と。
笑う阿呆になるのが最善と思っております。

コメントありがとうございます。
by parana (2017-06-10 07:53) 

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