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ふるべゆらゆらと

最近ちょっと面白いなと思ったこと。

どうやら、日本はキリスト教の布教が困難な国である、ということ。

どんなにがんばっても、人口の1%くらいなんだって。

「へぇぇぇぇ!」

特定の宗教を支持しているわけではないのに。

あなたの宗教は?と聞かれても、

「えーーーっと、、、、仏教?」

とか、なぜか上がり気味で答えてみたり。

まぁ、葬式を思い出してとりあえず答えるからそうなるんでしょうけど。

仏教でも宗派があるが、よく分からん人も多いと思う。
私も分からん。
「ちん、とん、しゃん」という拍子の宗派です。

こんなにいい加減なのに、キリスト教になる人は少ないんだって。

バチカンから見ると「容易ならざる国」なのね。

ちょっと不思議ですよね。

なんでかな?

多神教だから、っていう人もいるかもしれないけど、多神教を意識している人の方が少ないと思う。

トイレに神様はいるらしい、くらいな程度。

だいたいね、多神教っていうのも漠然でしょ?

あいまいすぎる。

一神教って楽ですよね。

イエスさんだけでいいもん。

キリスト教徒にしてみたら、イエスとトイレの神様が同等とか怒っちゃうよね。

でも、イエスもトイレの神様も同等ですよね、神様という分類でいえば。

日本には八百万も神様がいるわけで。

多すぎ。

でもね、なんか、あー日本人でよかったなー、って思った。

あちこちに神様がいる方がいいじゃないですか。

うちの猫も神様だもん。

あんまり「日本人でよかったー」って感じたことないのに、こればっかりは心の底から「よかったー」って思えた。

だからって、神道ってわけじゃないからね。

そういうカテゴリーにはまらないから、「よかったなー」って思ってるわけで。

まぁ、宗教の始まりはどこでも多神教スタートなんですけどね。

一神教はね、布教が上手いの、ほんと。

あっという間に多神教は一神教になっちゃうんですよ、普通。

一神教はね、ほんと、怖いよ。

唯一の神を崇めずに、他の神を崇めたら「悪魔崇拝」ですもん。

殺してもいいんだよ。

布教活動しつつ、奉仕活動もしつつ、殺戮もするという。

日本はね、ある意味すごい。

あいまいにしてるから。

クリスマスも祝うし、寺にもいくし、神社もいくしね。

パワースポットって何やねんっ!!!

軽すぎ。

でも、そこが良い。

身近に神様がよりそってる国、日本。

大事にしなくちゃね。

特異点

突然ですが、「蓮の池」の話が好きなんです。

好き?

いや、好きではなくて、なんか「ほぉぉぉぉ」ってなる。

どんな話かというと、

池に蓮が生えてて、蓮が毎日2倍ずつ増えるんです。
で、池を覆い尽くしちゃうと、蓮が全滅しちゃうんです。
たとえば、50日で覆いつくしちゃうとしたら、49日目はどんな状態でしょう?

蓮はどれくらいだと思います?

答えは池の半分なんです。

49日目でまだ池の半分なのに、50日目で全滅ですよ。

「ほぉぉぉぉ!!!!」

だって油断しません?
まだ半分だしーって。
でも、次の日には全滅。

この話って人口問題の話みたいです。

まだまだ大丈夫って思ってたら、次の瞬間、絶滅。


あと、沸騰の話も好きかな。

どんな話かっていうと、
お湯を沸かしていても、変化に気づくのは泡がぶくぶく立ってからって話。
それまでは見た目はそんなに変わらないって事。
で、まだまだ大丈夫って思ってたら、いきなり沸騰、みたいな。

つまり何が言いたいかって言うと、
蓮の池の話も、沸騰の話も、「何もかもがそんなもんですよねー」って事。

夫婦関係だってそうです。
ある日を境にして一気に破綻するんです。
気付いた時にはもう修復不可能なんです。

企業だってそうです。
皆が「ダメだこりゃ」って分かるくらいになった時には遅いんです。

たぶん、国もそうかも。

人類もそうかも。

地球もそうかも。

宇宙もそうかも。

ある点を境に一気にドドーっとね。

いつも思うんですけどね、むかーし、むかーし、何千年も昔の賢い人達はそれをずっと警告してるんです。

だから何千年も語り継がれてきたんです。

でも、無視ですよ。

無視。

それが人間って生物だもん。

分かっちゃいるけど、やめられない、とまらない、とまったら負け。

自然だの、環境だの、言ってたら国際競争には勝てないんです。

愛だの、家族サービスだの、言ってたら出世はできないんです。

で、ある一点を超えたら、破綻です。


老子が好きなんですけどね、老子って何なの?っていつも思う。

私なりの答えは、老子は

「考えなさい」って言ってる気がする。


思考しなさい、心の中で深く、深く、思考しなさい。

しゃべっちゃダメ。

聞いてもダメ。

自分一人、孤独の中で、深く深く、探求しなさい。

答えなんか元々無いから。


人間が本当に賢い生き物なの?
優れた種なの?
価値があるの?


お湯をじーっと眺める。
小さな小さな変化を見逃さないように。
気泡一粒さえ見逃さないように。


まだ間に合う。


嘘。


もう遅いよ。

恋の行方(3年後)

無口で無愛想でキングオブオタクな彼が私の親友と結婚したわけですが。

あれからもう3年。

早いものですね。

前回プロポーズした所までを「完結」としたわけですが。

人生は続くよどこまでも。

ある意味、結婚なんてそこからが「スタート」なわけで。

結婚式も披露宴もしなかった彼ら。

彼曰く「事務的な手続きがあるでしょうから」と、会社にはきちんと報告。


彼:「結婚しました」

事務員:「ウソーーーーーーーーーーーーッ!!!!」(イスから立ち上がり絶叫)


あはははは。
見たかったな、その現場。

彼の淡々とした口調で「立ち上がって絶叫されました」と言われても臨場感に欠ける。

おそらく、恋愛だの、結婚だの、という地点から何億光年も離れた所にいると思われていただろうから。
私も「魔法使い確定」と思っていたし。(←分かる人にしか分からない)

あれから3年。

たまに家に遊びに行くんですけどね。

普通に仲が良いです。

淡々としているんですけどね。

淡々と仲が良いんです。

彼女がケーキを用意していると、彼が紅茶を淹れる。

実に良い連携。

ちゃんと紅茶がソーサーに乗って出てくる。

彼がプルプルしながらテーブルに置いたな、と思って見ると、並々と注がれていた。

表面張力・・・。

「彼が淹れる紅茶ってすごく美味しいのよ」と彼女が言う。


この瞬間。
刹那っていうの?
流れる時間の中の一瞬。
なんだか嬉しくて切なくなった。


嬉しいのに、切ない、って変って思われるかもしれない。
でも、本当に、そうなんだから仕方ない。

美しいのもって本当は切ないんじゃないかなぁ。
刹那であるがゆえに、美しいし、切ない。

私はプルプルしながら紅茶を口許へ運んだ。



熱ッ!!!!!!

立ち止まる

本屋をぶらぶらすると、目につくんです。

「成功」という文字を含んだ題名が。

やたら多いですよね。

買う人が多いから、沢山並ぶんですかね?

でも、思うんですけど、「成功」って何?

私はじっと立ち止まってしまうんです。

本の題名を見て、立ち止まる。

沈思黙考。

よく分からない。

こんなに分からないのに、こういう本が売れるというのはもっと分からない。

この前、すごく三日月が綺麗だったんですよ。

お向かいのオバチャンも三日月に気づいて、外に出て眺めていた。

「三日月が綺麗ねー」と言うから、「うん」と答えた。

こういう事を誰かと共有できるのは嬉しい。

たまたま「お。綺麗」と思っていたら、お向かいさんも同じ事思ってて。

あの日、あの三日月に気づいた人ってどれだけいるんだろ。

成功って何か分からないけど、あの三日月が綺麗って事は分かる。

自分の分かることを積み上げて行こうかな、と。

流されずに、ふと立ち止まる。

そういう人生の方を私は選ぶよ。

そろそろ

そろそろ、「猫教」を立ち上げようかな、と。

立ち上げるべき時が来たかな、と。

もちろん、教祖は猫です。

どの猫?って思うかもしれないけど、特定の猫ではない。

「猫」です。

トラとか豹とか猫科の動物は?と思うかもしれないけど、

「猫」です。

早とちりな人は「生類憐みの令」みたいなものと勘違いするかもしれない。

それは違いますから。

特定の生物のみを大切にするというのは猫教の教義に反します。

猫が教祖といっても決して「猫様」ではないです。

だって考えてもごらんなさい。

たとえば踏み絵です。

猫の写真を踏めと言われて、踏んだとしようか。

猫が怒るか?

怒りませんよ。

教祖と呼ばれるものが「様」をつけられる事自体おかしいんです。

教祖は教祖です。ただそれだけです。

崇め(あがめ)、奉る(たてまつる)必要もないです。

そんなの猫は希望しないから。

お布施もいらないです。

猫には必要ないから。

悪口も一杯言ってもかまいません。

猫は気にしないから。

宗教戦争もしません。

するわけないです。

教義は?

猫を見習って生きることです。

先ず「寡欲」(かよく)です。

そして「寛容」(かんよう)です。

これだけ?って思うだろうけど、人間は何千年もこの2つの事すら出来ないんです。

で、猫教信者になるとどんなメリットがあるの?

そんなもん無いです。

メリットを求める事自体、欲望です。

ただそこに「在る」という事だけに集中してください。

在る事が難しい、と書いて「ありがたい」と言います。

猫に「ありがとう」という気持ちを持つ事が信者の努めです。

存在してくれてありがとう。

長生きしてね。

猫教信者より。

合理性

何しろ猫を飼うのは初めてなもんで。

夫が瀕死の子猫を2匹連れ帰った時には、とにかく元気になって欲しいという気持ちしかなかった。
いざ、元気になると、誰かにもらって頂くという当初の計画は薄くなってしまった。
情が移ってしまったんですね。

犬が3匹もいるのに、その上猫2匹とか。
クレイジーである。

でも、手放すのは嫌。

そこで、1階を猫エリア、2階を犬エリアという事にして、今では上手くやっていけてるわけです。

で、当初、何しろ猫を飼うのは初めてなもんで。

「猫砂っていつから?」

猫用トイレと猫砂は用意していたのだけれど、いつ猫砂にすればいいのかさっぱり分からない。
しばらく、猫用のトイレに犬用のペットシーツを敷いていた。

で、現在に至る。

おいっ!

いやー、タイミングがつかめなくて。

猫もね、ちゃーんと、ペットシーツで用を足すんですよ。
だからもういいかなーって。

でね、でね。
用を足した後に、きちんとペットシーツを畳むんですよ。
大をしても、小をしても、器用にペットシーツを畳むんです。
当初は本当に驚きました。
「ん?なんで畳まれてるの?」と開いてみるとブツがあるんですから。

猫すごい。
ホントにすごい。

だからね、お部屋が臭くならないの。
猫の排泄物の匂いって犬よりもすごいんですよ。
キョーーレツなんです。
ビックリですよ。

でも、器用に折りたたんでくれるから、匂いが拡散しないの。
捨てるときも畳んであるから、ビニール袋に入れやすいし。

猫ってスゲーーーー。

で、タイトルの合理性なんですけどね。

猫が用を足しているとき、横でビニール袋を持ってスタンばっている時は畳まないんです。

「どうせすぐに片付けるんでしょ?」と言わんばかりに、サっと猫トイレから出て行くんです。

猫は合理性が分かっているんですね。

すぐに片付けてくれない環境の時は畳む。
すぐに片付けてくれる時は人間におまかせ。

本当に頭が良いですね。

習慣として畳むのであれば、人間がいようと、いまいと関係ないですからね。
だから、習慣ではないんですよ。
猫なりに、考えてるんです。

人間が常に一番賢い生物であるという考えは本当に愚かだと思う。

合理性と調和、この絶妙なバランスを保つ事ができる生物こそ、一番賢いのだ。

老子の教えを体現しているのは猫なんです。

いや、実は、植物であれ、他の動物であれ、合理性と調和の見事なバランスが保てるのです。

人間だけなんです。
バランスを崩すのは。

欲望が果てしなく強いんです。
何千年かかっても、この欲望が収束しないんです。
常に「もっともっと」です。

猫のように生きたいニャー。


これも愛、たぶん愛

アニマルプラネットという番組たまに見るんですけどね。
人間が、狼の赤ちゃんをね、保護して育てるわけです。
ミルクを与えて、毛布にくるんで、大事に大事に育てるんです。
狼の赤ちゃんも人間を母親だと思うのかすごく甘えるわけです。
人間と狼の蜜月ですね。

で、やがて狼は大人になるわけです。
すると、ある時点から、すっかり忘れちゃうんです。
人間が与えてくれた愛情の事を。
飼育してくれた人を襲おうとするんです。
威嚇したり、警戒したり。
早い話、殺そうとするんです、飼育の人を。
「人が変わる」という言葉がありますが、「狼が変わる」という表現が合っているのかどうか。
あんなに甘えていたのに。
でも、飼育の人はそれを成長として喜ぶわけです。

マイケルジャクソンの飼っていたチンパンジーもそうです。
4歳くらいになって、大人の心になっちゃったわけです。
それで保護施設に入れちゃったんです。

それが「野生」なんですね。
きっと「種」、というプログラムが発動するんだと思う。
なんでも、かんでも、仲良しになっちゃったら、生き残れないんです。
種の違うものは近づけるな、というプログラムですね。

とても切ない話です。

でね、猫なんですけど。
2匹の猫がくっついて寝てたんです、ソファの上で。
可愛いもんだから、近づいて眺めてたんです。
顔がくっつくほど近づいて眺めていたら、
「グルグルグルグル・・・・」って喉を鳴らす音が2匹から。
つまり、2匹とも、私が好きなんですよ。
私、人間なんですけどね。
種が違うんですけどね。
猫は受け入れてくれるんです。
種の違いを。

なんだか、感動ですよ。
もう立派な大人の猫なのに。
恐らく、歴史的には、可愛がられたり、殺されたり、人間から好き勝手に扱われてきたのに。
私の勝手で、避妊手術や去勢手術をしちゃったのに。
酷い事しちゃったのに。
それでも、受け入れてくれるんだなぁ、って。

なんでですかねぇ?

犬もでしょ、って声が聞こえてきそうですが。
犬は人間と「主」と「従」の関係を築くから、ちょっと違うんです。
猫と私の間に主従関係はないですから。
対等なんです。

猫は私のことそんなに好きじゃないかもしれないけど、少なくとも受け入れてくれてるわけです。
見つめるだけで「グルグルグル・・・」って喉を鳴らしてくれるんです。
見つめるだけでなく、肉球をプニプニするのを許してくれるんです。

すごい太っ腹ですよね。
心が広い。

種を守るために人間を遠ざけるのも愛だし、
人間を受け入れてくれるのも愛なんだろうなぁ。

人間には果たして何ができるんでしょうかねぇ?

ニャンコ先生を見習って生きて行きたいなぁ。

蟻の一生

突然ですけど、
「蟻には象の大きさが分からない」
って言葉が好きなんです。

誰が言った言葉かよく分かんないんですけどね。

確かに蟻が象に遭遇しても壁みたいなものにしか見えないと思う。
象だって事に気づく事は、恐らく一生無い。

私、老子が好きなんですけどね、書いてる事がよく分かんないんですよ。
よく分かんないけど、好きなの。
高校生の頃からラブって感じで。
不思議。

んで、老子ってなんか「象」みたいなんですよ。
当然、私が「蟻」。

なんだか計り知れないんです。
もうね、大きすぎて、分かんないの。

でも、なんか、こう存在を感じるんですね。
気配っていうの?

とてつもなく大きいものが存在しているっていう。

老子が言うにはね、
「美」っていうものが生まれたら「醜」っていうのも生まれるんだって。
同時にPOPしちゃうんだって。

ほぉぉぉ!って感じ。
だよね。
ほんと。

皆が美しいって思うものの裏には醜いって思うものがあるわけで。
対ですね。

でね、何が言いたいのかはよく分かんないんですよ、結局。

でもさ、もし、蟻の美人コンテストがあったとするじゃないですか。
もうね、すっごい美を競うわけです。
世界中継レベル。
ウェストのくびれがすごい、とか。
触覚の形がいい、とか。
艶が素敵、とか。

で、栄えあるグランプリが決まって、拍手喝采。
賞金もすごいし、有名になるし、で大騒ぎ。

そこに、象が通りかかって、「プチっ」とね。
踏み潰しちゃうわけです。
ミスユニバース蟻を。
世界レベルの美しい蟻を。

象にしてみたら「知らんがな」ですよ。

蟻のモノサシでヤンヤヤンヤと騒いでみても、象レベルでは「へ?」みたいな。

いや、老子が何を言いたいのか分かんないんですよ。
分かんないけど、そういうちょっと物事を「引き」で見る視点をくれるというか。

猫がね、最近デブってきたんですよ。
メタボですよ。
二匹とも。

でも、可愛いんです。
それが、もう絶対的な可愛さなんです。
ドコドコの猫ちゃんに比べて可愛い、じゃなくて。
ゆるぎない可愛さ。
死にかけてたのを拾ってきただけの猫。
雑種ですよ。

美しいとか、醜いとか、なんかもうどうでも良いのね。

強いて言えば「尊い」って感じ?
「ありがたや~」って拝みたくなるような。

人間はね、やっぱり、蟻んこなんですよ。

蟻の視点で「美」と「醜」、「善」と「不善」なんかをね、決めちゃうんです。

全く、ニャンコ先生には教わる事が多いです。

にゃんぱらり。

やっとこさ1個

だらだらと生きてきて、やっとこさ1個分かった事がある。

やはり親の教えは正しかったというべきか。

検証するのに長い時間を要したが、ようやくたどり着いた。

こういうのを「真理」っていうの?

そんなに大袈裟なことじゃないけど。

で、その分かった事というのは、


「馬鹿言うモンが馬鹿」


あはははは。
これだけ。

いや、これだけなんですけどね、これはね、結構、ワナが多いんですよ。
人間が社会的な動物である以上、種を残すためにはどうしても優秀である事をアピールせねばならんのです。
これは本能ですね。

そこで一番簡単かつ効果的なのが
「他人を貶める」という事なんです。

他人を馬鹿にする事で自分の立つ瀬を作るんです。

もし、神様と呼ばれる超越した存在から、何か一つだけ贈り物をもらえるとしたならば、
「自分を客観視する勇気」が欲しいなぁ。

自分の事を客観視するって本当にしんどい。

卑下することなく、誇示することなく、冷静な視点で自分をみるのって難しいよ。

真実ほどイタイですからね。

でも、そういう勇気をもつと、他人を馬鹿にしなくなると思うのよね。

勇気っていうと戦う勇気みたいなのが一般的だけど、
戦う勇気ってさ、楽チンなんですよね。

心の中にある「腐ったタッパー」を開けて見つめる勇気の方が根性いると思う。

一生、腐ったタッパーを無視して生きてもいいんですけどね。

あ。

腐ったタッパーっていうのは、ほら、冷蔵庫の中にずっとしまってて、
「あれ?このタッパーの中、何が入ってたっけ?」と思いつつも、
開けるのに躊躇してしまい、見なかった事にして冷蔵庫を閉めちゃう、みたいな状態。

分かりにくいですね。

要するにタッパーの中身は腐ってるって分かってるんです。
きっと匂いもすごいはず。
カビもビッシリなはず。
だから、開けたくないんです。
できれば、そのままゴミ箱に直行させたいんです。

何の話か分からなくなってしまった。

いや、真実を見つめるのには勇気が必要ってこと。


他人の事を「使えねぇ」って言ってるオマエが「使えてない」んだよ。


って言ってる私も「使えてない」んです。


ちゃんちゃん。


一瞬の永遠

高校生の頃、朝、二度寝した。

その時、長い長い夢を見た。

旅をしているような、あっちこっちに行って、色んな人に会って、色んな話をして。

パっと目が覚め、瞬間的に「ヤバイ、完璧に寝坊した」と思った。
それくらい、長い長い夢だったのだ。

しかし、目覚まし時計を見ると5分しか進んでいない。
「あれ???」

どう考えても、内容的に5分じゃ済まない。
誰かに内容を伝えたとしても、5分じゃとても足りない。

釈然としないまま、今日に至る。

でも、ひょっとして、もしかして。

天国とか地獄とかいうものが本当に存在するのであれば、ココにしかないと思う。

脳が感じる時間って現実の時間とは違うという事。

人間は、きっと、死ぬ瞬間、長い長い夢を見るんです。

もし、悪事を重ねた人間が死ぬ瞬間、長い長い夢を見たとしたら。
永遠に終わらないわけです、その夢は。
脳の中の時間ですからね。

良い夢みたいと思ってもそうはイカンのです。
心の反映ですから。

これは地獄ですよ。
だって、終わらないんですから。

ね?
地獄でしょ?

なんだかもうソコにしか地獄はないような気がしません?

じゃ、天国は?

ずっと自分の好きな光景が続くわけです。
永遠に。

イメージしてみよう。

私の場合、アルプスの少女ハイジに出てきたような一面の花畑でピクニックしているわけです。
美味しいものが並び、皆が笑ってて、犬やら猫やらがそこら辺を走り回って。

うん。こんな感じがいいな。

ちょっと嬉しくなりますね。

きっとね、具体的に、強く強くイメージできれば、その通りになる。
例えば、頬にあたる風の温度とか、そういう細かいところまで。

これはもう、大発見。

変な宗教にお金を払う必要無し。
宗教カンケーないもん。

だいたいね、自分の信者だけ天国とかケチくさいよ。
それを崇拝しなくちゃダメとかさ、ありえない。
ケナしたら地獄とかさ、さらにありえない。

他人に「地獄に落ちる」とか言ってる本人が地獄モードだね。
自己暗示でね、自分にかかるんです、そういうのは。

あ。

えっと。

んー。

とにかく、最後は良い夢みましょうね、って事で。

アディオス、アミーゴ!

文豪は流石だねぇ

いい言葉ってある。
好きな言葉。
高校生の時読んで以来好き。
たまーーに、心の中でつぶやく。

いい言葉には力があると思う。
心が満たされる感じ。

まぁ、たいしたセリフじゃないんですけどね。
なんかジーーーーンとするんですよ。
胸を突く感じ。
「うっ」ってなる。


『ほんとにいい人ね。いい人はいいね』


これだけ。
たった、これだけ。
こんなシンプルな言葉がずっと胸の中に留まっている。

伊豆の踊り子の中のセリフなんですけどね。

なんで、こんな素朴な言葉が良いんだろう。
自分でもよくわからない。

意地悪な人が多いからかなぁ。
意地悪な人は自分が意地悪って気付いてないもんなぁ。
ヒステリックっていうか、イライラしてるっていうか。
そういう人に限って周囲の人を「使えねー」とか言うんだよね。
批評も非難も大好物だもんなぁ。


人間ってさ、自分の事しか見えてないと「いい人」を見逃してしまうんじゃなかろうか?
心の中が「自分」「自分」で一杯になってると、それを他人に押し付ける事に夢中になるからねぇ。
自分の事しか見てない人は自分を客観視できないから、等身大の自分も見えない。


周囲に「いい人」がいるなぁ~って思える人は、それだけで人生まるもうけ。

私の人生もまるもうけ。

老子と猫

猫を飼ってみて気付いた。

「おお~。老子っぽい」

猫は何にもしない。
お手もしないし、おかわりもしない。
媚びるということがない。
気に入られようと必死にもならない。
作為がない。

でも、餌はもらえるし、可愛がられてる。

こんなに何にもしないのに。

いや、悪さはする。
やって欲しくない事を率先してする。

でも、餌はもらえるし、可愛がられてる。

まさに「老子的」。

老子の世界では「聖人は何もしなくても与えられる」らしいです。

さらに、老子の思想では柔らかいものが硬いものより上らしい。
猫は柔らかい。
くにゃくにゃしてる。
それなのに高い所にも軽々とジャンプする。
落ちても怪我しない。

老子の思想ではおしゃべりよりも寡黙な方が上らしい。
猫は静かだ。
「缶詰食べる?」って聞いたときだけ、小さく「にょ~」という。
(ニャーではなく、にょ~)

自分の置かれてる環境を嘆かない。
ただ受け入れている。
不満を持つよりも、諦めの方がはやい。
本当は外で気ままに暮らしたいのかもしれないけど。
(室内飼いなの)
これも老子のいうところの「寡欲」だ。
欲は少ないほうがいいらしい。

猫ってスゲー。

人間が3千年くらい悶々として実現できない事をやってのけてる。

ドラゴンボールでは猫が神様だったような気がする。
作者とは気が合いそうだ。

猫を飼うのは初めてだけど、こんなにすごい生き物だとは思わなかった。

まさに「ニャンコ先生」。

思考

いつも、いつも、いつも、しつこく思うのだけれど、

自分の脳を使うのって結構めんどくさいな、と。

実はこっそり他人の脳を使っている場合も多いな、と。

思考ってマラソンっぽい。
蛇行しながら、寄り道しながら、時に道を見失ったりしながら、やっとこさ辿り付く感じ。
本当にめんどくさい。
だから、誰かが出した答えが何となく良い感じだったら、それに食いついてしまう。

でもね、それに食いついちゃダメなんですよ。

時々思うんですけどね
「本を読め」って言う人っているじゃないですか。
私はそういう人をアヤシイと思ってるんです。

本を読む事が快楽であれば、「本を読め」ってわざわざ言いませんよね。
快楽だと思う人は「本を読め」って言われなくたって読むんだし。

さらに、「本を読め」って言う人は、「本を書け」とは言わない。

何が言いたいかっていうと、
「本を読め」ってわざわざ他人に言う人って、自分で思考してない人なんじゃないかな、と。

あなたの周りにもいませんか?
「本を読め、読め」言う人って。

ウルセーよ。

だいたいね、「本」って一括りにするのもどうか、と。

思春期になると「エロ本」を読むんです。
読め、読め、言われなくたって。

人間は自分が欲した時にそれを手にとるようになってる。
タイミングは人それぞれ。

自分の脳を使おうとすればするほど、他人には少し無関心になる。
そして、無関心は「冷たい」って思われる。
自分で思考しない人は「かまってちゃん」が多いもんなぁ。

お。

そっか。

「かまいたがる人」と、「かまってちゃん」は同種族かも。
世の中はうまくできてるなぁ。

体脂肪率10%以下

突然ですが、

レスキュー隊の合コンは人気があるらしいです。

まぁ、聞いた話なので嘘かもしれませんが。

でも、信憑性はある。

いくら女性が強くなったと言っても、乙女心までは変わらないということか。

「れすきゅーみー♪」ってな感じで。

お姫様だっことか軽々としてくれそう(妄想)。

ってなわけで、人気があるらしいです。

何が言いたいのかっていうと、

「体脂肪率10%以下の男はモテる」

と言いたかったわけです。

自己陶酔型は別にして。
(聞きもしないのに、自分の体脂肪率を自慢気に言う男はモテないかもしれない)

いくら時代を経ても変わらないものもあります。

変わった、ようで、実は変わってない。

絶えず変化はしているようで、していない。

40歳くらいになって同窓会をやった時に「体脂肪率10%以下」の男性がいたら、
そりゃー、もう、女性陣は大騒ぎさ。
(いや、40歳の女性に騒がれても・・・っていうのはナシで)

もうね、倫理道徳なんてどうでもいいじゃないですか。
モテる男はモテるがいいさ。
あぁ、もう、どんどんモテてくれ。
体脂肪率10%以下の男の浮気は許されるべき。
一夫多妻制すら許されるべき。
その体脂肪率を維持する労力を考えると、許す。
そして、沢山の女性をギュってしてあげてください。
お姫様だっこしてあげてください(妄想)。

ムキムキ系は苦手ですけどね。
そうではなくて、スリムで筋肉質っていうのが、なんかこう、グっとくるというか。




夫がね、最近フィットネスクラブをサボり気味なんですわ。
ちゃんと通って欲しいなぁ、と。
体脂肪率20%くらいある気配。
あれ?何%だっけ?
忘れた。





10%以下になったら浮気してもいいよ。




嘘。

恋の行方(完結)

こっそり更新(笑)。

無口で無愛想でキングオブオタクな奴が、ついに友人に「プロポーズ」をしましたよ、と。

こんぐらっちゅれーしょーん♪

結婚なんかね、しなくてもいいんですよね、ほんとは。
結婚制度はいらん、と思うし。

でも、なんとなくハッピーな感じがするね。
結婚って。

なんでかな?

タロットカードの愚者のカードじゃないけれど、先が見えないからハッピーなんだと思う。
そういう意味では「愚か」である事は良い事だね。

うんうん、結婚て「愚か」な事だと思う。

でも、ハッピーな事。

私も「愚か者」です(笑)。



みんな愚かにな~~れ(笑)。

恋の行方3

報告遅くなりました。

いや、報告って事もないですけど。

かいつまんで、説明致しますと、
友人の誕生日がくる前に友人は彼に告白してました。
はや技!
で、彼は「どうもありがとうございます」で終了。

え?え?それってどういう意味?って感じだけど
友人もツッコンで聞けず、私も判定不能。

で、友人の誕生日に彼から何らかのリアクションがあれば「前向き」な返事なのでは?という事に。

かくして、友人の誕生日。

ノーリアクション。

・・・・・・・・・・・。

なーーーーんも無かったそうです。
メールすら。

ここで試合終了。

------------

と、なりそうですが、
私と彼はネトゲフレンズでもあるわけで。
で、友人も同じネトゲに参戦したわけで。

ここで珍現象。

ずっと二人でなんか良い感じなんですよ。
冒険の旅を二人で楽しんでる感じ。

彼が新しいエリアに彼女を誘う。
彼女はレベルが低いので、当然彼が守る。
途中の会話も
「ここから見える景色が綺麗ですよ^^」とか言ってるし。
普段の彼の無口無表情無愛想とは大違い。

彼女が新しい装備を手に入れる。
彼が「おお~~~~!!」とか大袈裟に誉める。

(聞いててこっちが照れるわっ!!!!)

私もよく二人から誘われるけど、なんだかデートの邪魔するみたいで、
「いや、今日は他にしたい事あるしぃ~」とか言ってソロでレベル上げ(さみし~)。

そしてモニターで二人の会話を眺めながら、心の中で(ヒューヒュー♪)とか
(熱いねお二人さん!)とか言ってる。(暗いな)

で、こないだ彼が私にキーホルダーをくれると言うのだ。
なんでもそのネトゲに関係するキーホルダーを注文したとのこと。
11月に届くから取りに来てって言われた。

いやはや、何の事はない。
友人の分のキーホルダーも注文してたんですよ、奴は。
そして自分(彼)の分も。

なんだよおおおお!!
私は「噛ませ犬」ですか、と。

素直にペアればいいのにさ。
照れ臭いもんだから、私の分まで注文しおって。

「取りに来て」だってさ~。
私がオマイの家に行くには車しか移動手段が無い事を知っておるじゃろう?
そして私は無免許だ。

そこで友人が、
「私が車で迎えに行ってあげるよ^^」だって。

ヲーーーーーイ。
私は二人にとって会う口実ですかーーーー?

ま、行きますけどね。

ふと、思う。
現実とか、仮想現実とか、境界線っているのかな?
仮想現実の中でラブラブできるのであれば、それはそれで結構な事なのかもしれない。
現実逃避という人もいるかもしれないけど、仮想の世界にいる自分が「本当の自分」かもしれないし。
少なくとも彼という人間は仮想の中ではとても愛想の良い男なのだ。
知らない人からすれば「キモッ!!!」とか思われそうだけど、それは知らないからこそ、そう思うんだろな。

いつか、二人で、ネトゲの世界で結婚式をするかもしれない。
そういう事もできるような仕様になってるし。
ウェディングドレス装備ってのもちゃーんと準備されてる。

しかし、それは叶わぬ夢。

なぜなら二人とも♀キャラなんだもん!!

二人ともウェディングドレスってか!!
それは、それで、いいけどさ。
裁縫スキル(だけ)が高い私が作ってさしあげてよ?お二人さん。

あ・・・最後の方はネトゲが分かる人にしか分からない内容になってしもた。
すんません。

この恋の行方は、現実を超えた。
まだまだ続くかも。


恋の行方2

私は3度の飯より恋の話が好きだ。
どれくらい好きかっていうと、試験の3日前なのに、友人の話が聞きたくて飲みに行ったくらいだ。
いや、お酒は飲まないぞ、と誓いつつ行ったのだけど、結局焼酎を飲んでしまった。

と、まぁ、これくらい恋愛の話が好きなんです。

で、先日、例の彼とチャットをしていたら(彼とはネトゲフレンズでもある)、彼が、

「○○さん(←友人)からメールがきました」

そんな事を私に報告するのは珍しい事なので、

「ほぉ。なんて?」と聞き返した。

「9月16日が誕生日だそうです」

ここで私は「おおおおおおお!!!!」と思ったのだけど、努めて冷静に、
「あぁ。たしかそんくらいだったねぇ」
と返した。

そして私は強引に話を切り替えてそれ以上その話を発展させなかった。

こういう時、普通は「それはプレゼントを贈るべきだよ」とアドバイスするのだろうか?
さらに「こういうプレゼントが喜ばれるよ」とアドバイスするのだろうか?

多分、そういう流れに話を持っていく方が良いのだろうけど、それをしてしまったら、
彼の「能動性」が失われてしまうではないか、と思った。
誰かにアドバイスされたからプレゼントを贈るのって、なんか色気も素っ気も無いと思う。
それに、もし、彼女がプレゼントを貰って大喜びしたのに、それが私のアドバイスから発したものだと知ったら、ものすごくガッガリすると思う。

こういう事は放っておくに限る。
当事者にまかせるのが一番良いのだ。

本心はアドバイスしたくてウズウズしてるんだけどね。

今までの経緯からすると、彼は何かをプレゼントせざるを得ないだろう。
彼女から色々と細かいプレゼントは貰ってるんだし。

しかし・・・・。
前に一度チャットで「女性をデートに連れていくとしたらどんなとこ?」という話になった事がある。
彼の答えは、

「ウェスト」

それはうどん屋じゃないかっ!!!!!!(ローカルネタ)

「なんでウェスト?」と聞いたら、

「回数券持ってますから」

お前!!デートで「うどん回数券」を使うつもりかっ!!!

やはり・・・何かアドバイスをすべきだったかもしれない・・・。


恋の行方

なんと言いますか・・・今風に言えば「非モテ」とでも言うのでしょうか・・・。
もっと直截に言えば「キモオタ」の部類に入れられてしまっても仕方の無い男子が約一名おりまして。
ホント、「根は良い奴」という言葉がピッタリでして。
「根は」という点が示すように、一般的には分からない「良さ」があるわけです。

なぜ私がその良さを知っているかと申しますと、仕事で6年間一緒だったからです。

「無口」「無愛想」「無表情」「無礼」「無頓着」・・・・。
ありとあらゆる「無」の字がついてもおかしくないという、ある意味「無」の境地に達している人物なのだ。

彼ももう今年で30歳。
オッサンの部類に入ってしまった。
しかし、思えば22歳の頃から彼は老成しているというか、もう「晩年」といった風情を漂わせていたので、
今さら30歳になったところで彼に何一つ変化はないのだ。

しかし、老婆心というか、弟思いの姉のような心境というか、本当は心配なのだ。
だからといって、コンパだの、出会い系サイトだの、そんな浮ついた事とは無縁の彼に一体どうしたらいいのか?
そもそも、彼自身その手の事は望んでないようだし。

ひょっとして女性に興味が無いのでは?と勘ぐった事もある。
しかし、彼の家で無理矢理見せられたDVDは、ある声優のコンサート風景のDVDだった・・・。
コンサート会場の男の人達は猫耳をつけていた・・・ような・・・気がする・・・。
(正視できなかった)

キモいよ・・・ママン・・・。

でも、本当に、「根は」良いやつなので、これまでも、これから先もずっと友人関係は続くと思う。

前置きが長くなりましたが・・・。

ある日、私の友人(女)のパソコンの周辺機器が壊れた。
ちょっと見てみたけど、原因がよく分からなかった。
で、ここ数年来「マイカスタマーセンター」と化してる彼に電話をした。

「ちょっと今から行ってもいい?友達のパソコン、DVDが見れなくなったっぽい」

「ええ。構いません」

私は友人の運転する車に乗り、助手席で必死に、
「ちょっと変なコだけど、ホント良いヤツなのよ」と言った。
友人は普通の人なので、彼のように特殊な雰囲気の人には会った事ないと思ったので、
友人がなるべく驚かないように「根は良いやつ」を連発していた。

で、彼はいつものごとく、無愛想、無表情でありながらも、一生懸命対応してくれた。

そんな姿に私の友人は心を打たれたのだ。

「こんなに親切な人初めて!」

アラヤダ。
いや~、分からないもんですね、世の中は。

しか~し・・・というか・・・やはり・・・というか・・・。

彼は友人のアプローチをことごとく跳ね除けるのだ・・・。

「おそろいの携帯ストラップです。よかったら付けてくださいね」と友人が贈っても、
「はぁ」と一言だけ。

「ちょっと似合いそうなシャツを買ったんですよ。よかったら着てくださいね」
「はぁ」

全てがこんな調子だと言うのだ。

友人はというと、「はぁ」しか言わない彼が「新鮮で面白い」そうなのだ。
メールを送ってもあまり返信も無いらしい。

こういう事に他人が介入してはいけないと思うので私はずっと静観している。

「でも、この前送ったメールには返事がきたよ」
「へぇ、どんなメール?」
「うちの実家の猫の写真を添付して送ったの。彼、猫好きだから」

友人はその時の彼からの返信を私に見せてくれた。

「ヌコテラカワユス」

・・・・・・・。

友人は普通の人なのでそのメールが解読できたのかも不明。

この恋の行方は誰にも分からない。


終わった~

試験終了でっす。

この1年ほんと早かった。
アっという間に試験当日になってしまった。

昨年は6月の終わりからネトゲを休止したけど、今年は5月の終わりからネトゲを休止しました。
昨年より1ヶ月早めに休止したわけです。
エライ、自分。
(そもそもネトゲやってる場合じゃないんですが)

そして今年も結果を書き込んでおきます。
合格発表は11月9日なので、今年の合否は分からないです。

平成19年度(第39回)社会保険労務士試験

選択式試験問題(各5点満点)

労働基準法及び労働安全衛生法  5点
労働者災害補償保険法      5点
雇用保険法           5点
労務管理その他に関する一般常識 4点
社会保険に関する一般常識    5点
健康保険法           5点
厚生年金保険法         5点
国民年金法           5点
             計 39点

択一式試験問題(各10点満点)

労働基準法及び労働安全衛生法  5点
労働者災害補償保険法      7点
雇用保険法           8点
労務管理その他労働及び社会保険に関する一般常識 8点
健康保険法           6点
厚生年金保険法         8点
国民年金法           5点
             計 47点

去年の基準なら合格なんだけど、今年は他の人たちも出来てるみたいなので微妙です。
ネットを徘徊してチラ見しても、みんな択一50点以上取れててビビってます。
11月9日まで気が休まらないな・・・。


墓場まで

働いていた頃の話。

目の前に座っている後輩ちゃん(女)がため息を吐いた。

「はぁ。。。。」

「どうかした?」

「実は・・・サークルの先輩が結婚するんですけど・・・二次会の幹事頼まれちゃって・・・」

「あぁ・・・それは大変やねぇ・・・」

「いえ、別に幹事を引き受ける事は構わないんです。でも・・・」

「でも、なに?」

「いやぁ・・・それが・・・実は、そのサークルの先輩って女性なんですけど、すごい綺麗な人で・・・」

「うんうん」

「性格も優しくて・・・・なんか皆が憧れちゃうような人で・・・」

「ふむふむ」

「その人が・・・実は・・・私の彼氏の友達と付き合ってるんです」

「はぁ???」

「いや、私も昨日彼氏から聞かされて・・・もうビックリで・・・」

「新郎ではない人と付き合ってるって事?」

「はい・・・」

「なんで?結婚しなければいいじゃんね。」

「それが・・・今さら結婚しないっていう訳にはいかない状態みたいです・・・」

「まぁねぇ・・・好きな人が出来ました~なんて言えないかもしれないけど・・・でもそれってどうなるの?」

「なんだか、その先輩が言うには、1年したら離婚するから、それから結婚しよう、って言ってるらしいです」

「げぇぇぇぇ!!!」

「だから、彼氏の友達も参っちゃって、彼氏にどうしようって相談したみたいで・・・」

「はぁ~」

「絶対誰にも言わないでくれって事で相談されたみたいですけど・・・」

「いやぁ、でも、自分の彼女がその二次会の幹事引き受けちゃってるし、やっぱり言わない訳にはいかなかったと思うよ」

「はぁ・・・・知らなければ良かった・・・」

「二次会の幹事断わる訳にはいかないの?」

「でも・・・断わる理由が・・・もう引き受けてるし・・・」

健気な後輩ちゃんは、ビンゴゲームだの、何だのとちゃんと用意して二次会の幹事を無事にやり遂げた。
偉いなぁ。
一体どんな気持ちで「おめでとう」を言ったのだろうか・・・可哀想に。

それにしても、スゴイ。
いや、何がスゴイかって、結局、そのサークルの先輩は誰にも他言しなかったんだから。
耐え切れずにポロっとしゃべっちゃったのは、彼氏の方で。
彼氏の友達も耐え切れずにポロっと彼女にしゃべっちゃったわけで。
その彼女がポロっと私にしゃべって。

「絶対に秘密ね」なんて事、なかなか守り通せる人はいないよね。

でも、この話の拡散はココで止まったので、それ以上の拡がりは無かったけど。

で、1年後、本当に離婚しちゃった、その人。
スゴイね、初心貫徹だね、偉いね。

でもさ、そういう人って、すんごい「自分」の事しか考えてない人だよね。
周りの人たちの祝福とか、想い、みたいなものを薙ぎ倒していけるんだもん。
離婚も、相手の非を挙げ連ねてしたそうだし。
慰謝料請求されるのが嫌だったのかな。

怖いな。

一見、綺麗で完璧って女性ほど怖いのかもしれない。
「完璧」って事を保とうとするから。
自分が悪者になったり、責められたりするのが嫌なんだと思う。
きっと、秘密を墓場まで持って行くね、その人なら。
だって「完璧」なんだもん。

しかし、後輩ちゃんも偉いな、サークル仲間の人にポロってしゃべっちゃってたら、一気に話が拡散したと思うのに。

私だったらしゃべっちゃうかも。

いや、きっとしゃべるね。

だって、私は「完璧」じゃないもん。


夫の男友達が美人で色っぽい件について

雑感メモメモ。

夫は友達が少ない。
いや、私も少ないけど。

そんな夫から、友達の公演があるから見に行こうと誘われた。

へぇ、そんな友達いたんだ。
知らんかった。

ってな、わけで行って参りました。
花束抱えて。
ちょっとドキドキ。

その友達が電話で「退屈かもしれんからお菓子持ってきとった方がいいよ」と言ったらしく、
夫は、「お菓子買って行こうかなぁ」と本気で言っていた。

謙遜やがな、それは。

てか、「お菓子」って。
なんか可愛い。

結構時間ギリギリに行ったら、ほぼ満席。
ぎょえ、座るとこ無いかも・・・、と空いてる席を探したら、一番後ろしか空いてない。

もっと早く行くべきだった・・・。

そんなこんなで開演。

名探偵コナンのオープニング曲が流れて、「あ!コナン君の曲!」などとコナンファンの私が反応を示した時、
ササーーーっと観客席の中をすべるように、夫の友達が現れた。

花魁の姿というのだろうか、日本髪のカツラをつけ、着物を着た美しい人が、その友達だった。

ひょえ~、綺麗~!!

恐らくとても重いであろう、カツラと衣装をつけているのに、そこだけ重力が無いかのように軽やかにしなやかに舞うのだ。

一体、どんだけ鍛えてんだよ。

すごい鍛錬の賜物なんだろうなぁ。
踊りの事はよくワカランけど。

それまではザワついてた会場が、一瞬にしてすごい集中。
まさに「魅入る」という感じ。

所々にコミカルな動きも加えて、笑いもとっていた。
動きだけで笑いをとるってすごく難しいと思う。

こういうマイナーな演劇というのだろうか、大衆演劇というのだろうか、大抵「お年寄り」の娯楽だと思う。
私も興味なかったし。
でも、やっぱり「芸術」なんだねぇ。
すごいなぁ。

すごいって言えば、ニューヨークのカーネギーホールでも公演をするとのこと。
去年ゲスト出演をしたら、今度は2時間半のステージをお願いされたとのこと。

やっぱ、外人だって、分かるんだねぇ。
素人の私も魅了されたんだもん。
外人だってそうだよね。

お年寄りの娯楽としてスルーしてた自分が恥ずかしいよ。

頑張っている人は応援したくなるね。

あ!私も頑張らなくちゃ!

勉強!勉強!


好きな言葉

メモ的に。

「我々の間にはチームプレイなどという都合のよい言い訳は存在せん。
あるとすれば、スタンドプレーから生じるチームワークだけだ」BY荒巻

これは、もう心の底から同意する。
人いう字が、お互いを支え合うのだとしても、先ず自分が一人で立って初めて相手を支える事ができるし、また支えられる事もあると思うから。
チームプレイという言葉は本当に言い訳っぽい。
「和を乱す奴」として忌み嫌われる人間の集まりの方が実はお互いを思いやっていたり、さりげなくフォローしたりできるから。
初めから「和」を期待するな、と思う。
個と個がぶつかりあって、研磨されての「和」が真っ当の「和」じゃないのかな、って思う。

「個性を伸ばして」って言葉をウソ臭く感じるのはこう思うから。
個性って他人が伸ばしてはいけないし、それで本人が「私は個性的」と思ったらエライこっちゃと思う。
むしろ、他人は徹底的に叩くべき。
叩かれても叩かれても、それでも尚突出するのが個性だと思うから。
叩かれて凹むようでは、それは個性とは言わない。

昔、客先でコテンパンにやられてた時、ふと社長に助けを求める目線を送った。
てっきり社長が援護射撃をしてくれるかと思ったら、背後から私を撃ってきた。
まさか身内にやられるとは!と思い、後日社長に恨み節を唱えた。

「バカヤロ。味方なんぞおらんわ。周り全部敵だと思え。孤独の先にしか得るものは無い」
とアッサリ言われた。

ちくしょぉぉぉ。

でも、本当にそうだと思う。

個と孤独とは仲良しだと思う。

と、いうわけで、試験勉強ガンバロっと。

今年こそ受かりたいです。
まじで。


ある夫婦の会話(7) [ある夫婦の会話]

※これはあくまでもフィクションです。

妻「ねぇ、私欲しい物があるんだけど・・・」

夫「何?」

妻「木刀」

夫「木刀??なんでまた木刀なんか・・・」

妻「あなた使わないからってゴルフクラブ売っちゃったじゃない?」

夫「うん」

妻「まぁそれはいいのよ。ゴルフクラブじゃ重量バランス悪いと思うし」

夫「何の話?」

妻「だから、近所に車上荒しが出たの」

夫「待て待て、それで木刀とか言ってるの?危ない事考えるのはよしなさい」

妻「なんで?車上荒しに遭遇したらどうするの?武器が無いじゃない武器が!みすみす見逃せっていうの?」

夫「見逃していいよ、危ないから。そういう時は警察に電話すればいいの」

妻「え~~~~~~~・・・」

夫「・・・じゃぁ・・・竹刀で」

妻「竹刀ぃ~~~~?竹刀じゃ・・・ねぇ?」

夫「竹刀で良いじゃない」

妻「サヤになれない・・・」

夫「サヤ?」

妻「サヤ!戦って!」(←モノマネ)

夫「BLOOD+・・・」

妻「やっぱ木刀じゃないと気分出ない」

夫「出さなくていい」

妻「木刀ってどこに売ってるの?みやげ物屋?」

夫「今時みやげ物屋に木刀なんて売ってないでしょ!」

妻「そうなの?」

夫「売ってないと思うよ」

妻「え~~~~~?売ってると思うよ~~今度さ、大宰府行かない?大宰府ならひょっとして・・・」

夫「待て待て待て!何しに?木刀探しに?そんな目的?」

妻「じゃぁ、梅が枝餅も」

夫「合格祈願しろよ!!」

妻「あぁ・・・そういう目的もあるかも・・・今年こそ受からなくちゃねぇ・・・」

夫「まぁ・・・でも・・・うちの車ナビも付いてないし、盗られる物ないと思うよ」

妻「え~~~~~~」

夫「金目の物が無いからね」

妻「ナビ、付ける?」

夫「なんでだよっ!!!!」

※あくまでもフィクションです。

PS:今年こそ受かりますように。


命懸け

戦争賛成、という人の意見の中には、
「敵が攻めてきたら命懸けで子供や愛する人を守るのが当然だろ」という人が大勢いる。

こういう時の「命懸け」というセリフは非常にカッコ良く聞こえる。
きっと、言ってる本人もそう思っていると思う。

実は、私、このセリフを非常に胡散臭いと思っている。

あれは小学3年生の時の学級会だった。
その頃の学級会というのは、校則に違反するような事をした時の罰を決めるような内容ばかりだった。

例えば、「廊下を走ってはいけない」という違反に対して、「廊下の雑巾がけを1往復する」という罰を決めるのだ。

しかし、廊下を走る子って必ずいるわけで。

そうなると、次の学級会で委員長が、
「廊下を走ってはいけないのに、まだ走る人がいます。どうしますか?」となるわけで。
すると、
「はーい。廊下の雑巾がけを2往復にしたらいいと思いまーす」となるのだ。
で、賛成多数で「2往復」が決定するわけです。

でも、まだ廊下を走る子はいるわけで。

さらに、次の学級会では、「3往復」が可決されるのだ。

そんな何度目かの学級会。

黒板にはいつもの通り、
「廊下の雑巾がけ5往復」などと書かれている。
あとは、それに賛成の人が挙手して可決されるのを待つばかり、という時。

普段は何も発言しない私が挙手した。

委員長が「パラナさん」と指名する
「はい」と言って立ち上がる私。

「あの~、罰ばかり重くしても意味ないんじゃないですか?もっとどうしたら廊下を走らないように気をつけるようになるか、とか話し合う方が良いと思います」

すると、
「なんだよ!廊下走るヤツがいるから仕方ねぇんだよ!」
「じゃぁ、どうしろって言うんだよ!」

ものすごいブーイング。

とりあえず、委員長が私の意見をサックリと無視して、いつものように多数決で「5往復」を可決した。

その時だ、ガラガラガラ~っと教室の引き戸が開けられた。
担任の教師が入ってきた。
その時の担任は学級会は子供の自治だと思っていたのか、いつも教室にはいなかった。
多分、適当にサボっていただけだと思うが。

担任は男性で、ちょっと暴力的な言動をする怖い先生だった。

その担任が黒板をチラリと一瞥した。
黒板には「廊下の雑巾がけ5往復」の所に花マルがしてあった。

「なんだ、なんだ、オメー達!!罰ばっか重くしても仕方ねぇだろ!!なんで毎度毎度こんな事しか話し合えねーの?もっと頭使えや!!」

教室中がシーンとなった。

私は小学3年生で2つの事を悟ってしまった。
一つ目は、「流れに逆らうような事を言えば叩かれる」という事。
二つ目は、「暴力的なものに対して人は弱い」という事。

私は思うのだが、流れに沿っている時は、どんなに勇敢な言葉でも嘘くさいんじゃないでしょうかね?
それがどんなに「命懸け」でも、賞賛される流れであれば嘘くさいと思う。

本当の命懸けって、流れに逆らうような事を言う時じゃないの?

ヒトラーは悪い奴だと思う。
でも、私があの時代、あの国にいたら、「ハイルヒトラー」なんつって言ってたと思うよ。
だって、言わなくちゃ殺されるんだもん。
そこで、「ヒトラーは悪い奴だ」って言う事こそ、本当の命懸けだと思う。

これは怖いですよ。
本当の、本当の、命懸けだもん。
私は言わないよ。
まじ怖いもん。
確実に殺されるし。

流れに逆らう事こそ、本当の命懸けかもしれないね。
英雄にもなれないけどさ。
非国民とか、裏切り者とか、卑怯者とか、臆病者とか言われちゃうけどさ。
実は真の勇者だと思うな。

戦う勇気よりも、もっと根性がいる勇気だよね。

私にはないです。


もれなく付いてきます

野菜を作っていると分かるのですが、この植物にはこの虫、という風に決まっているものが多い。

不思議な事に、ブロッコリーにつく青いイモムシが、隣に植えている野菜についていることは無い。
逆もまた然り。

白菜には小さい小さいイモムシが付く。
とてもとても小さいので、外側だけでなく、何枚も葉を剥いた後でも「コンニチハ」と顔を出す。

ブロッコリーのイモムシも、白菜のイモムシも、その野菜には「もれなく付いてくる」。

でも、スーパーで売ってる野菜には付いてきませんよね?

もし、スーパーに売ってる野菜にそんな虫がついてたら消費者は激怒ですよ。
血相変えて「取り替えてください!」って言うし、お客様の声のボードにも「先日買った野菜に虫が付いてましたよ!」などと投書されると思う。

無農薬野菜なんてものが、本当に、農家で作られるとは到底思えない。
趣味ならまだしも、その野菜は「商品」なのだから。

ここから先の話は書いていいものか判断に迷う。
風評、みたいになるから。
でも、書きたいから書く。
怒られたら削除しよーっと。

私の可愛い可愛い後輩ちゃんが、とある農家に嫁いだ。
今時、農家に嫁ぐとはたいした根性の持ち主である。

で、後輩は子供が大好きな人なのだ。
一緒に仕事しながらも、「私、保育士の資格とって転職しようかなぁ」とよくつぶやいていた。
そのくらい子供好きなコだったので、結婚したら、というか、結婚する前から(ヲイ!!)その彼と本格的な子作りをしていた。

しかし、一向に出来ない。

で、二人で検査を受けた。

結果、旦那さんの精子の数が0匹だと判明した。

後輩は気丈なコなので、「それならそれで仕方無い」とスッパリ諦めた。
実に潔い良い奴なのだ。
旦那さんに外科的手術を施して、何とかならない訳でもないらしいのに、
「いえ、そういう事はしたくないです」と言い切った。

今は我が家と同じく犬を飼って可愛がっている。

それにしても、、、なんで0匹?
未だに「村」という地名のつくそこは、本当に自然一杯の土地なのに。

そこで私が思いつくのは「農薬」なのだ。
そこで作ってる「商品」は大量の農薬を使用しなければならない「商品」だから。

いや、同じ農家でも子供が出来ている家庭もあるだろう。
だから、私の思いすごしかもしれない。

でもなぁ、この野菜にはこの虫って決まってるんだよ。
それはもう自然界の摂理ってやつで。
神の領域と言ってもいい。

そこをね、人間の手でどうにかすると、やっぱり無理があると思うのよ。

これは農家の皆さんの責任ではない。

消費者のニーズに答えた結果なのだ。

イモムシくらいでビビるんじゃないよっ!

自分っ!!

・・・・いやはや、実は未だに「イモムシ」苦手なんですよ。
・・・・スンマセン。

しかしねぇ、減農薬だの無農薬だのを購入している意識性の高い消費者であっても、
「イモムシ」出たら怒るんじゃないかなぁ?
そういう人達に言いたい。

「怒っちゃダメっ!」

だってそれは「もれなく付いてくる」んだから。
そういう風に神様がプログラムしてんだよ、きっと。

あ。チョコレートに付いてくるのは怒っていい。
あれは神様のバグだね。

バグだけに。

さぶっ!!!


欲2

前回は、つい食べ物の話に気持ちが向いてしまい、方向性を見失ってしまった。

反省。

じゃりんこチエという漫画の中で、チエちゃんのおばあさんが、

「人間の死は、さむい、ひもじい、もう死にたいの順でくる」と言っていた。

ような気がする。

「ひもじい、さむい、もう死にたい」だっけ?

忘れた。

いや、何が言いたいかというと、実際は、寒くもひもじくもないのに、死んじゃうんだよね。
温かくて、食べ物も一杯あるのに、死にたくなったり、死んだりしちゃうんですよ。

なんでですかね?

年間自殺者3万人、という数字を見ていつも「うーむ」と唸ってしまうのですよ。

働いている時、隣に座ってる7歳年下の男のコに聞いたんですよ。

「ねぇ、死にたくなるときある?」

「ありますよ」

サラっと返答されてドキっとした。

突然ですが、35年の住宅ローン。
すごい事ですよ、これは。
35年先まで借金が返せる、という見通しが立ってる、という前提なんですから。
ノストラダムスじゃないんだから。
でも、そういうローンを組んじゃう。

働いていた時、40歳の人が住宅ローンを組んだ。
もちろん35年ローンで。
完済するときは75歳だ。

「35年ローンってすごくないですか?」

「いえ、今時普通ですよ」

そこで社長が話しに割り込んできた。

「お前、馬鹿だな、うちの会社がそんなに長く続くわけないじゃん」

うわっっ!
社員に向かってなんて事言うんだ。
でも、社長なりに考えて、そう判断するんだろうから、本当なんだろうな。
つか、75歳って、定年過ぎてるんだし。

でもなぁ、住宅、欲しいですよねぇ。
私も買ったもん。

でも、中古だし。
線路沿いだし。
だから、安かったんだぁ。

ローンは10年。
あと、6年。
なんとかなる予感。

新築とかさ、そりゃ~いいよね、やっぱ。
でも、35年とか、無理だもん。
無理っていうか、怖いって思った。
結婚前に自分で組んだローンだからね、無茶できなかったんですよ。
独身OLにそんなに大金貸してくれないもんね。

「立って半畳、寝て一畳」が好きな私なのに、つい住宅を買ってしまった。
「一生賃貸でもいいんだぁ」って昔は思ってたのになぁ。

なんで買っちゃったんだろ?

犬をね、庭に放してあげたかったのよ。
自由に走らせてあげれるし。
そういう事想像して、ぽわ~っとなってしまった。

犬が飼いたい、と思い、犬を飼い、
実際飼えば、犬の為にもっと良い環境を・・・と連鎖が起きてしまった。

私の場合犬だけど、普通は、子供のため、っていうのが多いと思うなぁ。

初めの欲望は小さくて。
小さい欲望が、連鎖的に積もっちゃう。
積もりに、積もって、35年ローン、みたいな。

しかしねぇ、うちの犬、シクラメンの花とか食べちゃうんですよ。
パクッパクッパクッ、ってすごい速さで。
せっかく咲いたのにぃ。
しかも、ラベンダーの上に思いっ切りダイブされて、ラベンダーの一部がぺしゃんこ。

なんちゅーか・・・。
飼い主の心、犬知らず、ですなぁ・・・。

あれ?また話がズレた。
あははははっ。


「立って半畳、寝て一畳」という言葉が好きです。

なんか、こう、気持ちが明るくなるから。
まぁ、実際、寝たら「棺おけサイズ」なんですけどね。

国民年金って、年取ったら老齢年金が貰えるんですけど、1ヶ月約6万円なんですよね。
これが基礎年金なんだから、政府的には、この金額で
「健康で文化的な最低限度の生活が営めるだろ?」って事です。

馬鹿言っちゃイカンよ、と思う。

しかし、もし、6万円で健康で文化的な生活ができたら?

そんな事を夢想する。

できっこない!
いや・・・まてよ・・・ひょっとして・・・。
いやいやいや、無理!
しかし・・・。

こういうのは、想像すると結構面白い。

要するに、楽しみながら6万円で生活できれば良い訳で。

できる?
できない?

きっと、意見は分かれると思うなぁ。

でね、思うんですけど、6万円で楽しみながら生活できるって人が「真の勝ち組」なんじゃないの?
普通、「勝ち組」って、お金持ちの人を差すでしょ?
でも、そういう人は、お金を失った途端、「負け組」になるわけで。

死ぬまで貰えるという6万円で、生活できれば、何も怖くないと思うんです。
ゆるぎない勝者。

な~んて事を思って、深夜、ニヤニヤしてしまう私。

実際はね、無理。
だって、今、無理だもん。

でも、6万円で生活できるようになりたいな。

何かの短編だったと思うんだけど、
ある人が「長寿の秘伝の書」を躍起になって探すんだけど、
やっと見つけたそれには、
「早寝、早起き、腹八分目」って書いてあったというオチなんですよね。

そんなもんですよね、実際は。

欲があるから、進化した私達ですが。
欲があるからこそ、苦しんでもいるわけで。

ダイエットなんて食べ過ぎなければいいんです。
でも、世の中は美味しい物があふれてる。

実に、悩ましい。

洋菓子はウットリする程美味しい。
しかし、洋菓子のレシピを見ると、すごいバターの量。
グラニュー糖の量もすごい。
もう、マーサ・スチュアートとか見てると、ドッカン、ドッカン、入れてるもん。
あの番組見てると、気分が萎える。

おぉ!これは!「レシピダイエット」いける?ひょっとしてすごい発案?

なんか話がズレた。

もっとね、こう、マトモな事書こうとしたのになぁ。

食べ物の話はダメね。
冷静さを失うよ。

とほほ。


七五三

父が生きていた頃、自分が写っている写真を見ても「自分」しか見えてなかった。
父が死んだ後に、アルバムをめくると、そこには私を写す父の気持ちが見えた。

手を広げて、満面の笑みで、前に向かっている幼い「自分」。
その先には、当然、父がいたわけで。

父に向かってヨチヨチと歩いている娘。
それを写そうとちょっと下がる父。
その父を追いかける娘。

そんな写真。

で、話は変わって、働いていた頃の話。

Aさんという男性がいた。
年齢は40歳をちょっと超えたくらいだったかな。
Aさんは、割と遅くに結婚した。
そして、やがて女の子を授かった。

ある年、Aさんは、ある単発の仕事の責任者になった。
それまでの慣習なら、「いちげんさんお断り」というか、過去に取引の無い会社の仕事はしないような風潮があった。
新規のお客さんとは意思疎通が難しく、トラブルになりやすいからだ。
既存のお客さんの場合、阿吽の呼吸というか、お互い持ちつ持たれつの、ぬるい関係・・・いやいや・・・信頼関係があるので、そういうお客さんを積極的に大切にしていた。
まぁ、社長の性格が反映されていたわけです。
ある程度、自分の我侭が通る会社と付き合うのを好んでいたわけですな。
それなのに、その単発の仕事は受注してしまった。
なぜならば、受注金額が大きかったから。
「つい、お金に目が眩んでしまった」と社長は後に語っていた。

そんな訳で、最初からその仕事は「嫌な予感」というか、すんなり行かないだろうな、という懸念があった。
責任者になったAさんは頑張った。
しかし、相手の会社の担当の方と折り合いがつかず、なかなか前に進まなかった。
遅々として進まない仕事。
このままでは非常にヤバい。

ついに、社長が重い腰を上げて、緊急会議を開く事になった。

緊急会議といっても、他の仕事をしている責任者を集めて、「花いちもんめ」をするだけですけどね。

社長:「ちょっと、君のとこの○○君貸してよ」
責任者:「ヤダ」
社長:「じゃ、○○君は?」
責任者:「ヤダ」
社長:「ん、じゃ、仕方無い、○○君は?」
責任者:「んー、ちょっとだけならいいですよ。でもすぐに返してね」

私はこれを「花いちもんめ」と呼んでいた。
それぞれが、人員を少しずつ割いて、危なそうな所に投入するのだ。

で、緊急会議です。
緊急な会議なわけですから、緊急なのです。
日曜日に集まって、という事になった。

日曜日にいきなり集まれ、とは酷い会社だ。
でも、みんな集まった。
態度はラフでも、気持ちはプロなのだ。

しかし、一人だけ来なかった。
肝心要のAさんである。
Aさんの仕事が難航しているから、皆で手を貸そうという会議だ。
それなのに、Aさんが来ない。

誰かがAさんの携帯電話に電話をした。
すぐに電話は終わった。

「あのぉ、Aさん、今日娘さんの七五三で来れないんですって」

ズコーーーーーー。

みんなが一斉にコケた。

社長は「あ~ぁ」とため息をついた。
それから、「ゴメンネ。せっかく集まってもらったのにね」と言った。

しかし、社長は心の中で怒り心頭だったのだ。
怒りのマグマが心の中で煮えたぎっていたのだ。

誰もいない社内。
一人残業していた私。
社長が話し掛けてきた。

社長:「アイツ、バッカじゃネーノ?そぉ思わん?」
私:「・・・・」
社長:「誰のために皆集まったと思ってんだよ」
私:「・・・・」
社長:「なにが七五三だよ、アホかって」
私:「・・・・」
社長:「クビだ、あんなヤツ。クビ、クビッ!」

私は静かに言った。

「七五三が仕事よりも大事って人もいるんじゃないの?世の中には」

てっきり賛同してくれると思っていたのにアテが外れた、といった感じで社長は憮然とした。

「クビとか、あんまり簡単に言うもんじゃないよ。七五三、いいじゃん。娘としてはそういう親の方が好きだよ。仕事よりも自分の七五三を選んでくれるなんてさ。娘としては嬉しいよ」

娘の運動会に一度も行った事がない、というのを自慢気に語る社長である。
七五三を選ぶなんて「とんでもない!」と思っているはずだ。

それでも、何か思う所があったのだろう。

「クビって言うのは言葉のアヤだよ。クビになんかしないから。心配いらないよ」

社長はそう言って立ち去った。

実は、私の本心は、「七五三より仕事だろ!」と思っている。
七五三を取って、仕事を失ったんじゃ元も子もないでしょ。

でも、七五三を選んだAさんの事、嫌いじゃないんだな~。

かくして、Aさんの仕事は、見事な赤字で幕を閉じた。
大損害だった。

まぁ、こんなもんです。世の中。

Aさんの家のアルバムには、きっと、その時の七五三の写真があるんだろうなぁ。
娘さんにとって、それは単なる七五三の写真で、何とも思わないかもしれない。

でもさ、その写真は、父親が仕事よりも娘を取った証なんだよね。

どんな写真よりも貴重なんだゾ。


我が家では「しなければならぬ事」が発生した時、「クエが発生した」という。
クエというのは、RPGゲームなどのクエストの事。

去年の秋の事。
秋といってもまだまだ暑い頃。
玄関を開けると、そこに野菜の苗が置いてあった。
濡れた新聞紙に包まれ、水に浸かっていた。
もちろん、何の苗だか分からない。
分からないだけども、「クエが発生した」という事だけは分かった。

その前日、唯一の親友と一緒に、人生初テニスをした。
親友もテニスをした事なくて、私もした事ないのに、二人でコートを借りてテニスをしたのだ。
もちろん、ダイエッツの為です。
ほら、30も過ぎると、ねぇ・・・、色々大変なのよ。
で、ルールも何も知らない者同士なので、当然テニスは成立せず、羽子板のような、バトミントンのような、とにかくボールを打ち返すという事をしただけで終わった。
無謀としか言い様がない。
しかし、2時間たっぷりボール拾いに追われたので、充分体力は消耗した。
そんなわけで、翌日は激しい筋肉痛に襲われた。
足を組もうとしても、組めない程に酷い筋肉痛だった。
階段を下りる度に「イテテテテ」と情けない声を出すほどに。

それなのに、「クエ発生」ですよ。
誰ですか?野菜の苗なんか置いていったのは?
なまじ、家庭菜園などがあるとこういう事が発生する。
我が家には軽自動車1台分くらいのスペースの家庭菜園がある。
不精な私がそんなものこしらえる訳ない。
当然、前住んでいた人が作ったものだ。
面倒臭いので、雑草ぼうぼうにして放置したいのだが、周りがそれを許してくれない。
「アレ植えろ、コレ植えろ」と野菜の苗を持ってくる、持って来る。
カンベンしてくれ、といつも思う。

さて、苗です。
植えるといっても、先ずは耕さなければいけないわけで。
えーっと、くわ、くわ、っと。
筋肉の激痛と、残暑厳しい暑さに耐えながら、鍬(くわ)を振るう私。
まさに拷問。
前世で一体どんな罪を犯したの?って神様に聞きたくなるくらい辛かった。

今時ね、スーパーで野菜買っても安いんですよ。
100円とかで、立派な野菜が買えちゃうんですよ。
農家の皆さんの労力が100円で買えちゃう時代ですよ。

数時間かかって野菜の苗を植えた。
丁度、植えた頃、チリンチリンと自転車に乗ったおじいさんが声をかけてきた。
「おぉ、上手く植えたじゃない。上等上等。植えた直後は朝晩水やってね」
と言いつつ、去っていった。
誰?
誰だか知らないけど、苗くれた人だという事だけは分かった。
っていうか、何の苗よ?これ。
聞きそびれた。

で、今日収穫したんですけどね。
白菜でしたよ。
虫が一杯ついた完全無欠の無農薬。
肥料もやってないよ。
水もやってない。
雨水オンリー。
だから、小さいの、すごく。

で、で、で。
これがすんごーーーーく、美味かったんです。
いや、これが言いたくて、書いたんですけどね。
味が濃いの。
白菜ってこんなに濃い味だっけ?みたいな。

あの日、あの時の筋肉痛やら暑さやらが、もうどうでもいいわ、みたいな。

家庭菜園、おすすめです。

ほんとか?


振り向けばそこに

今、思っても、私はとても暗い子供だったと思う。
両親が離婚したから、とかそういう事ではない。
もう、生まれた時から暗いのだ。

うんと小さい頃、その頃の流行遊びは「お母さんごっこ」だった。
要するに「ままごと」なんですけどね。

誰かがお母さん役をやって、別の誰かが子供役やって~とか、そんな感じ。
草の汁をしぼってジュースとか、泥に水入れてコーヒー牛乳とか。
そんなものを美味しく飲む演技などをしなければならないわけで。
「わーい。いただきまーす。ゴクゴクゴク。おいしーい」とか言いながら。
もうね、これが、私にとって地獄なんですよ。
嫌で、嫌で、たまらなくて。
演技が出来ないの。
恥ずかしくて出来ない。
物心がつくのが早かったのかなぁ。
とにかく、皆と同じように出来ないのだ。
だから、私は、ただひたすら草を石にこすりつけて草ジュースを作り続けた。
演技をしなくてもすむように、誰にも声をかけられないように、ひたすら草ジュースを作った。

暗いな、ほんと。

で、お母さんごっこをしたくない私は一人で遊んだ。
一人の方が楽だから。
近くに小川が流れていて、そこで日が暮れるまで遊んだ。
この土手はどこまで続くのだろう?と上流までひたすら歩いたり、
あと、土手には椿の並木があって、椿の蕾をひたすら分解したり。

今、気付いた。
「ひたすら」系が好きだったんだな、私。

でね、一人で遊んでたって書いたけど、正確には一人じゃなかったんですよ。
いつも、影のようにピタっと張り付いていた男の子がいたんです。
ワタナベ君って言うんですけどね。
ワタナベ君ってのがおかしな子でね、いつも私の側にいたんです。
すると母がからかうんですよ。
「ボーイフレンドのワタナベ君」とか言って。
ほんと、ムカツク。
いや、母だけではない。
二人で歩いてると、
「やーい。デートだ、デートしてる~」とかからかわれるんです。
馬鹿が多くて困るよ、ほんと。

ワタナベ君が変わってるのは、普通こんな風にからかわれるの嫌でしょ?
小学1年生ですよ?当時。
でも、ワタナベ君は全く意に介さないんだな、これが。
私としては非常に迷惑だから、もう側に寄らないで欲しいと思っていた。
思っていただけで、言ったわけではない。
ワタナベ君自体は迷惑な存在では無かったから。

川の土手を一人でどんどん上流に向かって歩いていると、やはり心細くなる。
民家も見えなくなるし、人気もなくなるし、なんだか怖かった。
そんな時、振り返ると、そこに彼が居た。
ちょっと安心して、また歩き出す。
私は、歩いて、歩いて、ひたすら歩いた。
やがて、ちょっとした広場に出て、思わぬ物を見た。

「ヘリコプターだ!!!!」

そこには農薬散布用のヘリコプターが置いてあったのだ。
たかがヘリコプターだが、子供にとってみれば、されどヘリコプターだ。
私は大興奮である。
そして、振り返ると、やっぱりそこに彼が居たのだ。
彼はニコニコしてたような気がする。

私は小学2年生の時、転校した。
ワタナベ君とはそれっきりだ。

いや、それっきりではない。
やがて、ワタナベ君は自力で電話番号を調べたのだ。
その頃って、電話帳に載せてたでしょ?
私の父の名前を探したそうな。
中学2年の時かな。

彼からお手紙が来た。
私が転校した後は、泣いて泣いて一週間泣き続けたと書いてあった。
ごめん、私、全く、泣いてない。
なんだか、申し訳ない気持ちになった。
返事を書かねば!と思っていたのに、どんどん時間が過ぎて、結局返事も書いてない。

そこで本当にそれっきりになった。
あははは。
これぞダメ人間。
最低ですな。

でね、何が言いたいのかって言うと、私はそういう男性が好きなのかもなぁって事。
私のしたい事を邪魔しないタイプ。
応援すらしなくて良い。
何も言わないでいてくれたらそれで良い。

いや、なんかね、夫がそういうタイプなんですわ。
私、今、学校に通ってるでしょ?
実は、なぜか夫も「僕も行く」とか言ってね、二人で通ってるんですよね。
夫婦で通うって、かなーり、恥ずかしい。
で、もっと恥ずかしい事に、二人とも試験落ちてるし。
ダメ夫婦。

振り向けば、いつもそこに夫がいるんだなぁ、これが。


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